Hello Zero

EFエデュケーション・ファーストでは、語学、旅行、文化交流、アカデミックプログラムの提供を通じて社会にポジティブなインパクトを与えられることを誇りに思っています。知識を習得したり、新しい言語でコミュニケーションを学んだり、文化を超えて交流したりすることで、あらゆる人が世界を身近に体験できることを目指しています。一方で、気候変動により世界が脅かされている現状を前に、次世代に持続可能な未来を残すためのアクションを起こすことにしました。

それが、EF全世界を通じたカーボンエミッション<ゼロ>を目指す取り組み「HelloZero(ハローゼロ)」プロジェクトです。

HelloZeroの目標は二段階に分かれます。一つは、2021年から継続して毎年カーボンネガティブ(EFの事業活動から生じる温室効果ガス排出量より、温室効果ガス吸収量が高い状態)を維持すること。第二段階として、1965年の創立以来、EFがプログラム実施にあたって直接的、間接的に排出したカーボン総排出量に相当するカーボン除去を実現することを目指しています。

カーボンニュートラルとカーボンネガティブの実現

カーボンニュートラルの実現とは、飛行機の利用やバスの運行、オフィススペースの運営、学生の住居などの活動から排出される温室効果ガスの総量と、大気中の温室効果ガスの除去のバランスを取ることを意味します。カーボンネガティブを達成するには、これらの活動を加速させ排出量よりも多くの二酸化炭素を大気中から除去する必要があります。二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスによって、温暖化が進み、食料生産からきれいな水の利用可能まで、様々なインパクトをもたらします。

EF北米地域CEOのEdward Hultは、「EFの教育プログラムは、好奇心を刺激し、人々の視野を広げるのに役立ちます。私たちの日々の業務は様々な観点から、国連が推奨する持続可能な開発目標(SDGs)の実現に直に貢献しているといえるでしょう。科学者がクリーンな未来の実現に向けて技術革新に取り組むように、私たちEFも企業としての役割を果たしたいと思います。脱炭素に向けた積極的な取り組み行う国際教育機関であることを誇りに思うとともに、一日も早くプロジェクトの成果を教師、学生、旅行者、スタッフといった数百万人にも上るEF関係者に報告したいと思います。また、業界内外を問わず様々な人がカーボンニュートラルを目指す私たちの取り組みに共感し、参加しくれることを願っています」と話しています。

「エデン森林再生プロジェクト」との共同植林プロジェクト

森林再生イニシアチブ初年度は、森林破壊地域の植林・維持・保護を手掛けるNPO「エデン森林再生プロジェクト」と共に活動します。EFではエデン森林再生プロジェクトの力を借りて、ケニア、マダガスカル、モザンビーク各国に一か所ずつ、EFが保有、資金提供を行うEFフォレストを保有し、2021年中に300万本の植林を実施。今後もパートナーや所有林を増やしながら、活動を拡大をしていきます。

エデン森林再生プロジェクトは、世界各地の農村コミュニティに対し、経済機会を創出しながら健全に森林を回復させることをミッションに掲げています。地域住民への適正賃金の提供、雇用と植林トレーニングの提供、インフラ整備、また違法伐採や密猟といった違法行為からの保護活動などを行い、これまでに4億8500万本を超える植樹とハイチ、ホンジュラス、インドネシア、ケニア、マダガスカル、モザンビーク、ネパール、ニカラグアにおいて総勢26,000人以上の雇用を創出してきました。こうした実績からエデン森林さいせいプロジェクトはEFフォレストの最初のパートナーに選定されています。

長期的な環境への影響

EFフォレストでの植林事業は、環境ストレスへの耐性があり、一連の生態系サービス(堆積物の調整や防風など)として機能し、また高度の炭素隔離が可能な在来種を優先することにより、環境への長期的な影響を目指します。マングローブを例にあげると、丈夫で嵐に見舞われやすい泥だらけの沿岸地域で繁殖する特性をもち、またマングローブ一株で毎年約12.3キログラム(27ポンド)の炭素除去、寿命までの全体で約308キログラム(680ポンド)の炭素除去の効果をもたらします。

エデン森林再生プロジェクト最高開発責任者のデブラクロフォードは、「旅行は世界について知ることのできる貴重な体験ですが、環境への負荷を減らし、持続可能な解決策を見つけることも同時に重要です。EFの森林再生イニシアチブは、カーボンフットプリントを削減すると同時に、次世代の若者に対して環境や地域社会に対し自分がどう貢献ができるかを考え、学ぶ機会の提供にもつながります」とコメントしています。

またEFでは、森林再生イニシアチブに加え、留学生のアイコンとして利用されているバックパック類のリサイクル素材への移行やオフィス・学校での廃棄物削減、設備運用やサプライチェーンの改善、持続可能性に焦点を当てた教育プログラムの提供など、HelloZeroの目標達成に向けた様々な取り組みに着手します。今後は、デジタルリソースを活用しながらネットゼロカーボンに向けたプロジェクトの進捗を定期報告・発信していく計画です。

EFの責任ある旅行の約束

カーボンニュートラルへのHelloZeroの取り組みは、動物福祉への画期的な取り組みや世界動物保護協会との協力など、EFの責任ある旅行への取り組みを補完するものです。 2018年、EFは、すべてのプログラムで動物福祉のベストプラクティスのプロトコルを開発し、これらの基準を満たしていないアトラクションを回避した最初の国際教育会社になりました。

旅行は、世界の人々、文化、場所に対する理解と尊敬を育む強力な方法です。 Hello Zero:とEF Forest Initiativeの立ち上げにより、私たちと私たちのグローバルコミュニティ全体が協力して、すべての人にとってより持続可能な共有の未来を確保できるように支援します。