この指数について

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この指数について

分析方法
このEF EPI英語能力指数2025は、2024年 にEF SETまたは当社の英語プレイスメントテ ストのいずれかを受験した全世界220万人以 上の受験者のテストデータに基づいて作成 されています。
EF SET

EF SETは、リーディング、リスニング、スピーキ ング、ライティングの各技能を測定するオンラ イン適応型英語テストです。客観的採点方式 を採用し、受験者の言語能力をヨーロッパ言 語共通参照枠(CEFR)が定める6段階のレベ ルに分類することを目的として設計されてい ます。EF SETはインターネット利用者であれば 誰でも無料で受験できます。EF SETの研究開 発に関する詳細情報については、 EFSET をご参照く ださい。

EF EPI英語能力指数2025の得点 は、TOEFL iBT 2023の得点(r=0.74)お よび IELTS Academic Test 2024の得点 (r=0.61)と強い関係があることが明らか になりました。これらの相関関係は、これ らのテストのデザインや受験者プロフィー ルは異なるものの、国民の英語力におけ る傾向は似ていることを示しています。

受験者

EF EPI 英語能力指数の試験受験者サ ンプルは、受験者が言語学習の意欲があ る人、および若年成人に偏る傾向がありま すが、男女の人数に差はなく、幅広い年齢 の成人言語学習者が含まれています。

  • 女性受験者はサンプル全体の46%、 男性受験者は40%、性別を記入しなか った受験者は14%でした。
  • 年齢情報を提供した受験者の平均年齢は 26歳で、85%が35歳未満、99.5%が60歳未 満でした。全体の10%は出生年の情報を提 供していません。
  • 男性受験者の平均年齢は27歳で、女性受 験者の中央値である26歳をわずかに上回 りました。

受験者数が100人以上の都市と地域、 400人以上の国のみが対象になっていま すが、ほとんどの場合、これを大きく上回る 受験者数が確認されました。

サンプリングの偏り

指標に含まれる受験者は任意で受験した 人に限り、その国全体のレベルを代表する わけではありません。また、英語学習への モチベーションが高い人、自分の英語能力 に興味がある人などがテストに参加してい る可能性が高く、ランダムな母集団のスコ アと比較した場合、スコアにより偏りが生 じる可能性があります。

EF SETは無料でオンライン受験ができる ため、インターネット接続可能な人であれ ばどなたでも参加することができます。 受験者のほぼ全員が社会人ないし新卒世 代であり、インターネットにアクセスできな い人々は含まれていません。本テストは、さ まざまなデバイスに対応できる柔軟性を備 えており、2024年の受験者の46%がモバ イル端末でテストを受けています。また、イ ンターネットの利用率が低い地域では、オ ンラインでの受験が難しく、それによってサ ンプリングバイアス(経済的に不利な人々 や教育水準の低い人々が除外されること) が生じ、得点が高くなっている可能性があ ります。しかし、インターネットを使った自 由参加型の試験方法は、広範囲にわたる 指数に対し膨大なデータを収集するのに 効果的であり、世界における英語能力レベ ルに関する貴重な情報を提供する手段で あることは間違いありません。

スコアの計算法

EF EPI スコアの計算は、指数を安定させ、 毎年のサンプリングの誤差を軽減するため に、3年分のスコアのローリング平均を使 って算出されています。まず、その国に居住 する全受験者が前年中に達成したEF SET スコアの平均を算出し、次に、それ以前の 2年分の公表済みのEF EPIスコアと平均し ています。さらに、業種や職能、年功序列レ ベルについても、同様の方法でスコアを 算出しています。

各国のEF EPI スコアが算出された後、これら を用いて世界地域(ヨーロッパ、アジアなど)お よび全世界のスコアを計算します。これらのス コアは国別人口による加重平均で算出される ため、例えばアジア地域のスコア計算におい て、インドのスコアはベトナムよりもはるかに 大きな重みを持ちます。この方法は、国家を超 えたレベルで算出されるすべてのスコア(世界 および地域スコア、ならびにそれらの性別・年 齢層別内訳)に適用されます。

国内のサブグループのスコアは、人口加重 されていないデータになります。これらは、 全国スコアに対する整合性を確保するた めに調整された3年間のローリング平均と して計算されます。

今年初めて公表されるスキル別スコアは、各 国内でのそのスキルの平均値として算出され ています。例えば、ドイツのスピーキングスコア は、2024年にドイツで実施されたすべてのスピ ーキングテストの平均値です。各国のスキル別 スコアは、ほとんどの場合、国別総合スコアの 平均値とは一致しません。大部分の国におい て、スピーキングとライティングの技能テストを 選択した受験者は全体の20%未満でした。

スコアしきい値に基づき、国、地域、およ び都市は能力別グループに分けられてい ます。能力別グループに分けることで、 どの国が同等の英語能力を持っているか 認識でき、また近隣諸国との比較も可能 になります。

CECR‎‎‎         EF EPI スコア         レベル
C2 700-800 非常に高い
C1 600-699 非常に高い
B2 550-599 高い
500-549 標準的
B1 450-499 低い
400-449 非常に低い
A2 300-399 非常に低い
A1 200-299 非常に低い
Pre-A1 1-199 非常に低い
  • 非常に高い英語能力は、CEFR レベルの C1に相当します。
  • とても高い、および標準の英語能力は、CEFR レ ベルのB2に相当し、EF EPI の各能力グル ープがそれぞれ一つのCEFR レベル半分 に相当します。
  • 低い英語能力は、CEFR レベルのB1のうち 上半分に相当します。
  • 非常に低い英語能力は、CEFR レベルの B1およびA2のうち下半分に相当します。
その他のデータソース

EF EPIは、国家試験の結果や言語世論 調査データ、またはその他いかなるデー タと競合することも、否定することも目的 としていません。これらのデータセットは、 むしろ互いを補完しあうものであり、年齢 層、国、地域、受験者のプロファイルなど がより具体的であるものの、範囲が限定さ れた調査やテストとは対照的に、EF EPI で は、世界中の社会人を対象に、共通の評価 方法を用いて調査を行っています。これほ どの規模と範囲を持つデータセットは他に は存在せず、政策立案者をはじめ学者やア ナリストと、英語教育についての世界的な 議論を展開する上でも、価値ある参考資料 になると考えています。

EF EPIは、EuromonitorやGallupなど の世論調査機関、あるいはOECDによる 学習到達度調査(PISA)や国際成人力調 査(PIAAC) などの能力調査とは異なるプ ロセスで作成されています。これらの調査 では、年齢、性別、教育水準、所得などの 複数の要素を考慮して調査対象者を抽出 しており、調査パネルは小規模であること が多く、参加者は多くとも数千人程度です が、複雑なサンプリング手法を用いて調査 を実施しているため、全人口を代表してい ると考えられています。

PISAは2025年に初めて外国語としての英語 評価を実施予定であり、15歳の技能レベルを 基準として測定するため、EF EPIとの興味深い 比較データセットを提供することになります。

英語能力に関するもう一つのデータソース として、国の教育制度に関する集計データ があります。多くの大学では、高校生や大 学受験生全員を対象に全国統一の英語能 力テストを実施しており、(結果が公表され ている場合とされていない場合もあり)教 育関係者や政府関係者はこうしたデータ をもとに教育改革の効果を評価し、改善点 を洗い出しています。しかし、こうした全国 規模のテストは、他国と同条件で比較する ことが難しく、さらに、成人を対象としてい ないため、世界の高校生の英語能力に関 する情報は得られるものの、国際比較や、 成人の英語能力レベルを把握するうえで は有用ではありません。

EF Education First

EF (Education First) (www.ef.com) は、言語、学術、文化交流、教育旅行に重点を置いた国際的な教育会社です。 1965 年に設立された EF の使命は、「教育を通じて世界を開く」ことです。 何百万人もの学生、企業、組織が EF プログラムに参加しています。 EF 英語能力指数は、Signum International AG によって発行されています。

Efektaについて
Efekta Education Groupは、大規模な教育成 果の向上を目指す革新的な教育技術企業で す。EfektaはEFグループの企業です。

EF EPI能力レベルについて

EF EPI能力レベルを見ることによって、同様の スキルレベルを持つ国々の特定や、地域内お よび地域間での比較が簡単にできるようにな ります。各能力レベルに記載されているタスク は、各レベルにおいて個人が実行できるタス ク例を示しています。各レベルにおける上位3 ヶ国が一覧に記載されています。EF EPIは英 語を母国語としない国と地域のみを調査の対 象としています。

チャート下参照、各能力レベルにおいて個人がどのようなタスクを行うことができるかを示すタスク例を紹介しています。タスクは包括的に選択されたものではありませんが、レベル間においてどのように英語スキルが向上していくかを理解するための参考資料としてお役立てください。

EF EPIは国と地域の比較を行うことを目的と しており、個々の受験者の得意分野や不得意 分野については、分析の対象から外しており ます。そのため各国の能力レベルは、その国 内にいる「平均的な」受験者のレベルを単純 に示唆するものではありませんのでご注意く ださい。

非常に高い

EF EPI スコア 600+

  • 社会生活の場面で正しい意味合い を持たせた適切な言語を使用できる
  • 高度な文章を簡単に読むことができる
  • 英語のネイティブスピーカーと 契約交渉ができる

高い

EF EPI スコア 550 - 599

  • 職場でプレゼンを行っている
  • テレビ番組を理解できる
  • 新聞を読む

標準的

EF EPI スコア 500 - 549

  • 専門分野における会議に参加している
  • 歌の歌詞を理解することができる
  • 熟知した内容についてプロフェッ ショナルなメールを書くことができる

低い

EF EPI スコア450 - 499

  • 観光客として英語を話す国を 旅することができる
  • 同僚とちょっとした会話ができる
  • 同僚からの簡単なメールを 理解することができる

非常に低い

EF EPI スコア < 450

  • 簡単な自己紹介(名前、年齢、出身国) ができる
  • 簡単な合図を理解できる
  • 海外からの訪問者に基本的 な指示をすることができる

EF EPI – よくあるご質問

EF EPIとは?
EF EPI英語能力指数は、世界最大の成人の英語能力ランキングです。毎年発行されるこの指数は、国および地域際的な成人の英語能力を比較するための重要な指標となっています。この報告書は、英語教育でよく陥る落とし穴を顕在化し、英語力能力を向上させる効果的な戦略を浮かび上がらせます。
この指標はどのような方法で算出されているのですか?

EF EPIは毎年、数十万人という受験者のテスト結果から構成されています。対象国毎にEF EPIスコアを出すために、各テストは設問の合計数を元に割合を算出できるよう標準化されています。その国および地域のスコアのすべてを、異なるバージョンのEF標準英語テスト(EF SET)から平均を取り比較検討します。

EF SETは、リスニングとリーディングを客観的に採点する試験で、根拠に基づいた心理統計的分析に基づき開発をされたテストです。テストは受験者のリーディングとリスニング能力を、ヨーロッパ共通言語参照枠によって設けられている6つのレベルに区分できるよう設計されています。2つの相互関係にある調査によると、EF SETはTOEFLやIELTSなど従来のテストと同様の信頼性があることが判明しています。

どんな人が受験しているのですか?
本年度の EF EPI は、世界 116カ国および地域と地域の18 歳以上の成人のテスト結果が対象となり、平均年齢は 26 歳、90% 以上が EF 生徒以外です。
EF EPIはその国および地域の英語能力を正確に反映できていると言えますか?

この指標で表されている受験者は任意で受験した人々であり、その国および地域全体のレベルを代表するわけではありません。これから英語を勉強したいと思っている人、あるいは自分の英語力を知りたいと思っている人だけがこの試験を受けているので、一般人口よりも高いまたは低いスコア結果になっている可能性があります。

さらに、この試験はインターネット上で行われているため、インターネットにアクセスできない人、オンラインでの申し込みができない人は含まれていません。インターネットの使用率が低い国および地域の結果では、このような受験者の除外による影響を大きく受けていると考えられます。このようなサンプリングのバイアスは、低所得や教育を受けていない、劣悪環境にいる人々を含む一般人口の平均スコアよりも高くする傾向があります。

なぜ私の国および地域は含まれていないのでしょう?
この指数には、受験者数が400人以上いた国および地域だけが含まれています。残念ながら全ての国および地域がこの必要受験者数を満たしているわけではありません。前回のEF EPIレポートには含まれていない国も、今回何ヶ国および地域か追加することができましたが、今後もさらに広い範囲の地域を研究できるよう、この試験を拡大していきたいと考えています。
EF EPIの実データを共有してもらえますか?
EFは第三者機関と研究を進めたいとは考えていますが、残念ながら現時点では共同研究に使用できる形式でデータを用意できておりません。
EF EPIレポート引用について
引用の際はまず最初に「EF英語能力指数」と記載し、そのあとに「EF EPI」と続けてください。レポート作成者は 「イー エフ エデュケーション ファースト」で、あとに「EF」が続きます。

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