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バイリンガル は、なぜ人の心に寄り添える人が多いのか

バイリンガル は、なぜ人の心に寄り添える人が多いのか

すごく共感してくれる人が、バイリンガルだったっていうことってありませんでしたか?

I Heart Intelligence」でその理由が紹介されています。

2か国語 以上の言語を学んでいる人は、人生の中で必然的に脳にかかる負荷が高いです。そのため、言語を学び続ける人は頭がよく、創造的であり、自身の感情の変化に敏感です。

誰かとコミュニケーションをとる際、相手の母国語で話すことができると、相手の心に語り掛けることができます。そのため、様々な言語で自分を表現でき、様々な観点をもってこの世界を経験できることは、コミュニケーションをとる上で、大きなアドバンテージになります。

目や頭でコミュニケーションをとる以上に、言語が話せることは深い意味を持つように思います。言葉は心に語り掛けることができます。

2か国語以上話せる人は、強く、速い脳を持ちます。なぜ、バイリンガルでいることは脳を鍛えることにつながるのでしょうか。

New York Timesでは、いくつもの研究で、全ての年齢において、2か国語以上話すことが脳を強くするということが報告されていると報じています。National Academy of Sciencesは2か国語以上の言葉を話しかけられ育った生後7か月の幼児と、1か国語のみを話しかけられて、育った生後7か月の幼児を比較し、認知向上に関して研究を行いました。研究では2か国語以上に触れて育ってきた幼児の方が、認知力が高いことが示されました。

University of Californiaの神経心理学者の44の高齢のバイリンガルを対象に行われた研究によると、2か国語以上を使用することで、アルツハイマー病やボケを予防できることが示されています。

早い段階から新しい言語を学び、日常的に使っていくことで脳を鍛えることは、日ごろから運動で体を鍛えるようなものです。鍛えれば、鍛えるほど、より使いやすくなっていくはずです。

バイリンガルであることで、強く鋭い脳を持てることは研究より明らかですが、バイリンガルであることと創造的であることの関係はまだ見えないと感じるでしょう。しかし、もし2か国語以上で思考ができるのであれば、枠にとらわれずに考えることは容易であるように思います。

Psychology Todayではバイリンガルは、モノリンガルに比べて、創造的に問題解決に貢献し、困難な課題へも柔軟に対応していると報告しています。バイリンガルは文法規則や、比喩、暗喩に優れ、創造的に考え、障害に対して革新的な方法で対応しています。

Medical Dailyは120人の9歳の生徒に対して、バイリンガルであることが問題解決能力、創造力に影響しているのか調べました。

この研究を行ったDr. Fraser Lauchlanは「バイリンガルであることは、言語だけでなく、算数、問題解決、創造的思考に影響していることがわかりました。また、バイリンガルの生徒の方が説明をより詳細に豊富な情報を含んで行うことができました。」と言っています。

これは、早期から複数の言語を学ぶことで、生徒は様々なアイデアやコンセプトを理解することができることを証明しています。バイリンガルであることが、本来眠ったままであったかもしれない脳の部分を呼び覚ましているのかもしれません。

2か国語以上話せることは、人間の心を理解することの助けになります。

University of Californiaの心理学部に所属するSusan Ervin-Trippは様々な言語を学ぶことによる人間の経験への影響について研究を行ってきました。彼女の論文の「バイリンガルの感情」で彼女は以下のように記述しています。

「使用する言語を変えざるを得ない状況になると、私たちは価値観や感覚に大きな変化を感じます。バイリンガルによっては、話す言葉によって性格が変わると話しています。」

そして、彼女はおそらく正しいでしょう。言語は私たちのモラル、信念、情熱を理解するためのツールです。バイリンガルであることの効果を理解することで、言語は人の心に多大なメリットをもたらすことを理解できます。もし、複数言語を話せることが、自分自身の考えをシンプルにし整理するのに役立つのであれば、私たちは愛や人生、幸福の複雑さを理解し、人に伝えることができるようになるはずです。

[参照元]

https://iheartintelligence.com/2015/09/21/speaking-more-than-one-language/