中国と日本の英語力、中国が一歩リード。 それとも両者引き分け？

日中の競争は、今年のEF英語能力指数（EF EPI）の調査で、寿司と小籠包をはるかに超えた戦いとなりました。科学、ビジネス、または国際的なディプロマシーの言葉として、堪能な英語は、国の経済競争や、将来の鍵を握る欠かせない能力とされています。第８回EF EPIで、中国は、未だ日本の英語力の平均を上回っていますが、日本も負けてはいないようです。

2018年のEF EPI 発表ー中国が日本を上回る結果に

ランク付けの裏側

今日、EF EPIの調査で、88ヶ国中47位にランクされていることがわかりましたが、51.94という能力レベルは、低い位置にあります。このランキングからはだいたい英語でどのようなタスクをこなせるかがわかります。例えば、旅行者として英語圏の国をを案内する、会話に参加する、簡単なメールの理解などです。英語力は、効率よく仕事場で意思の疎通をこなす上で、また、国際的にビジネスや交流を広げる上でも技術が足りないと言えます。

英語技能の影響とは？

世界が、トレード、旅行、カルチャーを通じて繋がるようになってきた現代、国または個々個人に求められるのは、共通言語である英語力です。英語力の高さが、容易なビジネスの働きと、個々の収入力に大きく関わっていることがわかっています。加えて、絶対的な共通語とされる英語力は、一つの言語によって直接的なコミュニケーションやコラボレーションを可能にするため、アイデア、テクノロジー、イノベーションの幅を広げる上でも貢献しています。つまり、例えば平均寿命、教育、一人あたりの国民所得などを考えて見ると、生活の質と英語のスキルの間には、プラスの相関性が存在するということです。

『非常に高い技術』を持つ国が他の国と違うところは？

非常に高い能力を持つヨーロッパの国ですが、能力を伸ばすための工夫がされているようです。まず、ヨーロッパの人は、英語を最重要言語として小学校から習っています。次に、全レベルの英語の授業は、文法の正確性よりもむしろコミュニケーションに重点を置いており、ほとんどの大学のコースや単位プログラムは、言語教育として英語を取り入れています。３つ目に、ヨーロッパの人たちは世界中を旅し、さらに吹き替えなしのテレビ鑑賞や、英語の現場に身を置くことでスキルアップを行なっています。

どのように英語のスキルは上達するのか？

中国では、公立学校での実用的な英語でのコミュニケーション力の強化や、全大学に組み込まれる単位プログラムにおける特定分野の英語の使用、また社会人に対して個々のキャリアに適した英語力の向上を助けることでスキルの向上を図っています。英語の環境に身を置くことは、中国では大きなハードルであり、実践する試みが、社会人の英語力を上げ、自信につなげると考えられています。

国民の英語スキル上達に適した取り組みを中国は幅広く用意していると同時に、国民のやる気次第で言語の上達は伸びるのです。英語を早く上達させたい人のための一番の方法は、海外留学をし、英語カルチャーの環境に浸ることです。英語を学ぶことで、自分の世界またはキャリアの可能性が広がるだけでなく、中国をさらに国際的な競争且つ、イノベーティブな国へと成長させているのです。