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ボストン留学で深まった国際理解。努力の積み重ねでキャリアチェンジに成功した清水駿平さんの体験談

ボストン留学で深まった国際理解。努力の積み重ねでキャリアチェンジに成功した清水駿平さんの体験談

社会人の留学は、仕事を辞めたり、帰国後の再就職など不安な点が多いですよね。有意義な留学になればキャリアアップに繋がるとはわかっていても、具体的なアクションが思い描けないなどの理由から留学を躊躇する社会人は多いです。

でも、一度しかない人生。思い切って海外に出てみたいと思いませんか?今回はそんな思いを地道な努力で成功させた、EFボストン校の卒業生、清水駿平さんにお話を伺いました。

<プロフィール>

清水駿平さん(25歳)。大学卒業後の2年間、日本の某カラオケ店勤務を経て、EFボストン校へ9か月間留学(2016.9.18 ~ 2017.5.28)。帰国後に転職し、日系通信企業のエンジニアとしてクラウド部門の運用保守業務を担当。写真はEF東京本社のロビーで、EFスタッフと。

大胆な方向転換~転機は家族の結婚式で訪れたアメリカ

Q.大学卒業後はカラオケのお店にお勤めだったそうですが、なぜ海外留学しようと思われたのですか?

A. 新卒でカラオケ事業を運営する会社に入社し、都内のある店舗を任されていました。日々の生活は充実していましたが、職業柄、生活がとても不規則で。そんな時、姉の結婚式でアメリカのサンフランシスコへ行ったんです。

サンフランシスコは全てが日本と真逆で、とても感銘を受けました。街も人も開放的で社交的だし、シリコンバレーという土地柄、至る所でIT関連のコンベンションが開かれていたり。現地の人はフレンドリーだし、街全体のエネルギーがポジティブに感じました。義理の兄がエンジニアなのですが、彼らの仕事の話を聞いていてとても興味を持ったので、「いつかエンジニアになって、海外に住んでみたい」と感じたのが留学のきっかけです。

留学先は、暖かいカリフォルニアと、落ち着いた環境のボストンの2つから悩みました。最終的にはEFボストン校の、落ち着いた雰囲気と勉強に集中できそうな環境に魅力を感じ、ボストン留学を決めたのですが、ボストンはITが盛んな都市だというのも魅力でした。

Q. サンフランシスコから帰国後、実際にボストン留学に出発するまでは1年ほど間があったそうですね。すぐに出発せず時間を置いたのは理由があったのでしょうか。

A. 当時の仕事をやり切って退職したかったので、帰国後の半年後に退職しました。『立つ鳥後を濁さず』ではないですが、キリの良いタイミングで退職し、当時の同僚とも有効な関係を続けています。退職からボストン出発までの間は、東京アメリカンクラブという会員制のクラブでバーテンダーをしていたんですが、ここでの経験が非常に役立ちました。このクラブはアメリカ人や外国の方が主な会員なので英語が必須なんです。入社した当初は英語が全く話せず苦労しましたが、留学へのモチベーション維持にもなりましたし、心の準備にもなりました。

日常生活の中で国際理解を深められたボストン時代

Q. 準備期間を無駄にせず、出発前から英語を日常的に使うなどして努力を積み重ねていたんですね。実際のボストンでの留学生活はいかがでしたか?

A. ボストンは想像していたよりも人種の多様性に溢れており、日々、国際理解を深める出来事がいっぱいでした。ボストン全体ではアジア系の人が多く、他にもアフリカ系、ラテン系のコミュニティが溢れ、開放的な雰囲気です。

1つ印象に残っている出来事が、トルコ人のクラスメイトとラーメンを食べに行った時のこと。彼から『日本で人気の食べ物を食べたい』とリクエストされたので豚骨ラーメンの店へ連れていったのですが、実は彼はイスラム教徒で豚肉は食べない。という事が判明。日本では当たり前だった食事が、外国の人にも紹介できるか?など、日常生活で異なる視点を持つようになりました。

ボストンではホームステイをしていたのですが、ステイ先では予期せぬ新たな発見がありました。それまで自分は、『大人なんだから1人で何でも解決できなければ』という意識が強く自己完結人間だったのですが、ボストンでは右も左も分からない日々が続いて。何をするにも人に聞くしかなかったのですが、これが功を奏したのか、英語が上達したように思います。ホストマザーも僕の英語に辛抱強く付き合ってくれたので、英語を話すのが楽しかったです。

仲良くなったクラスメートとアクティビティでボストン市内を散策。多様な国籍の生徒と交流ができたそう。友人に囲まれた、中央の黄色のTシャツが清水さん。

Q. ホームステイ先はどのような環境でしたか?

A. ホストマザーと彼女の妹夫婦がいて、部屋を借りているのは私と中国人留学生、そしてアメリカ人の男性の3名でした。このアメリカ人のルームメイトが強烈なキャラクターで、当時アメリカは大統領選挙の最中だったのですが、彼は熱烈なトランプ支持者。会うたびに熱のこもるスピーチでアメリカの政治を語ってくれました。ボストン全体ではクリントン支持者が多く、僕は身近に双方の意見を持つ人がいたので、大統領選挙はとても興味深かったです。

Q. 学校の授業の一環でもアメリカの政治について学んだそうですね。EFのボストン校での授業はどうでしたか?

A. 前述のとおり、私の留学中に大統領選挙がありました。授業の一環で、学校近辺の投票所を見学し、投票所のスタッフにインタビューする機会があり、教室の中に留まらない授業が印象的でした。また、選挙投開票日はEFのアクティビティの1つとして、スポーツバーで開票を見守るアクティビティなどもあり、私も参加をしましたが、多国籍の生徒とアメリカの政治について学ぶのは興味深く、日本について振り返る機会が増えました。

EFボストン校は生徒の国籍が幅広く、英語だけでなく、色々な事を彼らから学びました。アジア・中東系が4割、ラテン系が4割、ヨーロッパ系が2割、のような感じです。驚いたのは、ヨーロピアンの生徒は英語が堪能だと思っていたのですが、南ヨーロッパの人たちはそうでもないという事。反対に北ヨーロッパ出身の生徒は、どんどん上のクラスへ進級していきます。地理と言語体系の関係性など、日本の生活からは知りえない事も日々の生活を通して学びました。

日々の積み重ねが実を結び、最も英語力が伸びた生徒に授与される “Most Improved Award” を受けた清水さん(左)。写真はEFボストン校の卒業式で、担任の先生とクラスメートと。

努力の積み重ねが結果に繋がる事を実感。留学経験を就職活動にフル注入し内定を獲得。

Q. 充実した留学生活を送られていたようですが、帰国後の就職ついては準備をしていましたか?

A. 実は留学中から少しづつ準備を始めていて、学校の課題をする傍らプログラミングを独学で学んだり、ボストンキャリアフォーラムへ行っていました(通称ボスキャリ)。ボスキャリでは興味のある企業にレジュメを提出するのですが、フォーラム期間中に内定が出る人もいるんですよ。

私も面接のオファーを待っていたのですが、どの企業からも連絡は来ず・・・。苦い思いをしたので、ボスキャリから帰宅後に日本の転職サイトへ登録しまくりました(苦笑)。留学経験や英語力がフレッシュなうちに一気に転職活動を終えられるよう、帰国前から興味のある職種について調べたり、関連分野の情報を英語で仕入れたりはしていました。

Q. ボストン滞在時から準備を進めていたのですね。帰国後の就職活動は、どのようなものでしたか?

A. 帰国後、すぐに行ったのはキャリアカウンセラーとの面談です。実は留学出発前に、EFからキャリアカウンセラーの方を紹介頂いたので帰国直後にお会いしました。留学経験の棚卸や、キャリアのコーチング等、この時のフィードバックが無ければ内定に繋がっていなかったかもしれません。

転職活動中は30社受け、5社の面接を受けました。現職の求人に応募した際、私のTOEICスコアは求人要項の条件を満たしていなかったのですが、留学経験があったので「1度会ってみよう」と人事から面接のオファーが来たんです。英語面接だったのですが、その時のコミュニケーションの印象が良かったようで、2次、3次と続き内定をもらいました。

Q.留学で培ったコミュニケーション力が役に立ったのですね。留学の体験は、現在のお仕事にどのように活きていますか?

A. エンジニアは技術職のため、英語の必要性は低いと思われがちですが、現場では英語を頻繁に使います。私が担当しているクラウドは世界展開しているのでマニュアルや技術書などは英語で記載されています。私は現在、日本リージョンの担当ですが開発や指示は日本で行っているため北米、ヨーロッパ、オセアニア、東アジアを担当しているインドのクラウドチームから問い合わせの電話が来たりします。こういうときに留学で培った英語力や適応能力が、このような場面で日々活かされていると感じますね。

Q. 最後に、留学をお考えの読者の皆さんに一言お願いします。

A. 会社を辞めて留学するのはとても勇気がいるし、不安要素も多いです。しかし、現地の生活に溶け込みながら国際理解を深めたり、臨機応変にコミュニケーションできる力を一度身に着けてしまえば、その力は本物となり一生のスキルとして役に立つはずです。私は長期留学でしたので、長い間日本の社会から離れる不安がありましたが、留学中の様々な体験の積み重ねたおかげで、現在は希望の職種に就くことができ日々が充実しています。結果的に長期でアメリカに留学して良かったと感じています。不安は一時に過ぎません。海外留学を迷われている方がいたら、ぜひ自分の殻を飛び出して、新しい可能性を広めてほしいなと思います。

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