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EF主催のグローバル英語スピーチコンテスト~EFチャレンジ2018に応募してみよう!

EF主催のグローバル英語スピーチコンテスト~EFチャレンジ2018に応募してみよう!

《今回お話を伺ったお二人》

2017年EF Youth Leadership Forum日本代表/橘俊明くん(甲陽学院中学校3年)、甲陽学院中学校英語科担当教諭/伊賀星道先生

EFが中高生を対象に開催している『EFチャレンジ2018』は、世界各地で同時開催されるグローバル英語スピーチコンテストです。「教育」や「グローバル市民」など世界に共通する社会テーマに対し、自分自身の考えやアイデアをまとめたスピーチの投稿を毎年募集しています。2018年コンテストでは、「What does sustainable development mean to you?」(あなたにとっての持続可能な発展とは?)をテーマに、2018年5月1日まで(事前登録は4月1日締切り)人々にひらめきをもたらすスピーチを募集しています。

昨年コンテストに参加し、国内最優秀賞に輝き、毎年夏にニューヨークで開かれる国際学生フォーラム「EFユース・リーダーシップ・フォーラム」の日本代表に選ばれた、私立甲陽学院中学校(兵庫県)3年の橘俊明さんと、橘さんの英語指導にあたられた同校英語科教諭、伊賀星道先生にお話しを伺ってきました。

EF:2017年EFチャレンジの国内最優秀賞受賞、おめでとうございました。8月にニューヨークで開かれた「EFユース・リーダーシップ・フォーラム」に日本代表として参加されて、何が一番印象的でしたか?

橘くん:高校生の参加が多かったこともありますが、みんな自分よりすごい人ばかりでした!(笑) 難しい社会問題でも積極的に自分の意見を言えていて、「他の国の子たちはみんなこんな難しいことを日ごろから考えているのか!」と衝撃を受けました。また、他国の代表の中にその国の首相の親類の子がいてプログラムの一環として国連の見学に行ったときに、「私の叔父がいるはずなのに…」と言っていた。世界の大きさというかスケールの大きさに圧倒され、すごく刺激を受けました!

EF:2017年のスピーチコンテスト応募を振り返って、気を付けた点、工夫した点などを教えてください。

橘くん:コンテストへの参加は、今回で2回目でした。初めて参加したときには”Do you believe nothing is impossible?”という問いに対し、一般論ばかりの表面的なスピーチをしてしまったのですが、あとから見たらそれがあまり良くなかった💦 なので、今回は、中1で習ったスピーチ構成の作り方(Main/Thesis/Topics/Conclusion)を復習したあと、思ったことを正直に表現しようと、僕のおじいちゃんの話や身近な例を入れて全体の流れを考えました。

日ごろから父や母から「難しい単語を使うと聞く気をなくすよ」とアドバイスをもらっていたので、できる限り簡単なフレーズ、短い表現を使うようにも気を付けました。

また、前回の動画を見て、自分でもただ単にスピーチ原稿を読んでいるだけと感じたので、今回は、大きなジェスチャーを入れたり、わかりやすく伝えることを意識、工夫しました。特に、自分の意見を強調して伝えたいところでは、”however”という「譲歩」の表現を使ってみました。

EF:日ごろの学習方法で、これは役に立ったと思うものはありますか?

橘くん:今はやっていないのですが、中学2年のとき勉強に身が入らない時期があって💦その時は、ハリー・ポッターやスターウォーズなど映画ばかりを見ていた。何度も繰り返し見ているうちに、日常会話のスピード感に慣れることができ、字幕なしでもセリフがすんなり入ってきた。今考えると、映画を繰り返し見たことはとてもよかったと思います。

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続いて、英語科教諭・伊賀星道先生に、コンテスト参加に向けた学校内での取り組みや参加意義、また、普段の英語の授業での工夫などを伺ってみました。

EF:甲陽学院中学校では、EFチャレンジのような外部のスピーチコンテストを学校内のイベントとリンクさせ、活用されていると聞きました。

伊賀先生:ここ3年ほど、パブリックスピーキングという英語によるプレゼンテーションを全学年参加の学校行事の一企画として行っています。具体的には、EFチャレンジを含む3つの外部スピーチコンテストの開催に合わせ、クラス予選、クラス代表によるファイナル、さらに上位者による公開スピーチという選抜過程を経て、選出された生徒が外部コンテストに参加するようにしています。コンテストの度に全員に参加機会が与えられ、また、代表の選抜には生徒も票を投じるので、自分以外の生徒が代表になった場合でも「自分たちの代表が頑張っている」という意識で応援をしてくれます。また、今回の橘くんのように国際学生フォーラムなどに参加した際の動画も、後日、授業の中で共有します。すると生徒からは「おぉっ!」というポジティブな反応が上がり、次のコンテストで頑張ろう!という好循環が生まれています。

EF:EFチャレンジへの参加にあたっては、どのような指導をされたのでしょうか?

伊賀先生:このコンテストのための特別な指導はしていませんが、こうした国際コンテストを通じて広い視野を持ってほしいと思い、原稿の構成、内容の独創性、そして伝える気持ちという3つの点を意識して指導をしました。具体的には、中学1年の時に、基本的なエッセーの書き方を教えていたので、その構造を再確認し、他国のスピーカーの例をいくつか見せて、経験や説得力を増すデータ、偉人の格言などの例を示しましたが、内容を考えたのはあくまで生徒です。また、優秀なスピーカーの例を取り上げて、どこが優れていて、どこが自分たちに足りないか、YouTubeの画面を通してどうしたら上手く伝えられるかという点を授業の中で一緒に議論していきました。

EF:日ごろの英語の授業の中で注力している点、工夫している点があれば教えてください。

伊賀先生:「英語を学ぶのではなく、英語で学ぶ」ことを意識しています。このため‟何を学ぶか“、つまり内容を大切にしています。多少語彙が難しくとも、教養を得られる内容であれば生徒は理解しようと努力します。ですので、文法的知識よりも語彙学習を重視しています。最後に、”言えない単語は聞き取りづらい“という考えのもと、音も非常に大切にしています。

内容、語彙、音、それから、工夫といえるかわかりませんが、シャドーイング練習、論文構成説明、有益な講義紹介など様々な目的でYouTubeを利用したり、スマートフォンを中心に電子デバイスも授業の中で活用しています。コミュニケーションがよりインタラクティブになり、音声、動画、スライドを利用することで授業内容を濃密にし、短時間で質の高い授業を展開できるようになりました。

EF:EFチャレンジのようなスピーチコンテストへ参加するメリット、また参加にあたってのアドバイスがありましたら教えてください。

伊賀先生:中学生を対象とした全国クラスのスピーチコンテストはあまり多くなく、また海外経験があると出場制限がかかる場合もあります。日本社会がますます国際的になれば「幼い時海外で生まれ、日本で育ちました」というのは珍しくなくなります。YouTubeを通じて、様々な国の事例からユニークな意見を学べますし、世界に自分の意見を発信するというだけで何だかわくわくします。そうした高揚感や世界中の同世代の子たちと国際交流の機会を提供するという点で、このコンテストは非常に有意義だと考えています。

YouTubeの活用は一見難しく思えますが、手順を覚えればアップロードも簡単です。一部の人へ語るスピーチコンテストから、世界の人々へ意見を発信し、他国の意見を生徒と共有できることは、教科書を超えたオーセンティックな教材にもなりえると思うので、ぜひそうした環境をフルに活用しチャレンジしてほしいと思います。

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