TOEFL ETS

TOEFLは世界各国に子会社を持ち、アメリカのニュージャージー州プリンストンに拠点を置く非営利団体、Educational Testing Service (ETS)が所有しています。受験料の大部分はETSが吸収しますが、ETSはTOEFL iBTテストの多項選択問題の採点をソフトウェアで行い、ライティングスピーキングテストは大勢の校正スタッフにより採点がされています(ペーパーベースも同様です)。残りの受験料は各テストセンターが吸収し、センターの管理運営費用に充てています。テストセンターのスタッフがTOEFLの採点をすることはありません。

歴史

元来、TOEFLはETSによって開発されたものではありませんでした。アメリカで学ぶために出願する外国人留学生の英語力を審査するために、1960年初期にスタンフォード大学によって考案されました。1965年にETSはカレッジ・ボード(アメリカの大学入試で利用される進学適正試験を主催する団体)に加入しTOEFLの共同運営を開始し、1973年からはETSが単体でTOEFLを管理しています。

その他の試験

ETSはTOEFL以外のテストを運営しています。TOEIC(主にアジア圏で実施しているビジネス英語共通テスト)、SAT(アメリカの高校生向け大学進学共通テスト)、GRE(アメリカの大学院進学共通テスト)、その他にアメリカの小中高生向けの共通試験を運営しています。ETSは世界中で年間、5千万以上のテストを実施しているほどのとても大きな団体です。これまでに3千万人を超える人々がETSによるTOEFLを受験しています。